背景
- タルラタマブは、二重特異性T細胞エンゲイジャー(BiTE)であり、SCLCに対する新しい免疫療法アプローチである。
- SCLC細胞上のデルタ様リガンド3(DLL3)とT細胞上のCD3の両方に結合し、T細胞を介した腫瘍溶解をもたらす。
- 第1相試験では、前治療歴のあるSCLCにおいて、有望な安全性と有効性(奏効期間(mDoR)中央値:12.3ヵ月、全生存期間(mOS)中央値:13.2ヵ月)が示された。ここでは、DeLLphi-301試験の第2相データを示す。
方法
- プラチナ製剤をベースとした1レジメン(±チェックポイント阻害剤)と少なくとも1つの他の前治療ライン後に再発したSCLC患者に、タルラタマブ10mgまたは100mgをQ2W投与した。
- 主要エンドポイントは、盲検化された独立中央審査(RECIST 1.1)による客観的奏効率(ORR)であった。
- その他のエンドポイントは、DoR、無増悪生存期間(PFS)、OS、治療有害事象(TEAE)であった。
結果
- 全体で220例にタルラタマブが投与された。
- 追跡期間中央値は10.6ヵ月であった。